このたび、お子様寝かしつけ用の朗読をさせていただきました。もちろん、大人の方にもお休みの際に聴いていただけたら幸いです。
皆さまを安眠へと誘えますように。
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2020年3月28日(土)の上演を予定しておりました「しめんげき」富山公演は、このたびの新型コロナウイルスの影響により残念ながら上演中止が決定となり、延期とさせていただくことになりました。
楽しみにしていて下さった皆さま、応援してきてくださった皆さま、大変申し訳ありません。
あくまで延期ということですので、またの機会が決まりましたら改めてお知らせさせていただきます。
ご理解のほどよろしくお願い致します。
私の親友である女優・石川詩織とのユニット「Mandrake」の旗揚げ公演『1058』がお陰様で昨年12月29日に幕を閉じる事が出来ました。
年末のお忙しい時期にも関わらずお越しくださった沢山のお客様、そして、この作品に携わってくださったスタッフ、キャストの皆様に深く御礼申し上げます。
8歳の時にミュージカル『オズの魔法使い』を観て女優になる事を決意した私は、14歳から芝居を始めました。
市民劇団では芝居がようやく出来る喜びを知り、演劇部では芝居への情熱をひたすらに燃やし、桐朋学園では演劇というものを学び、劇団では集団で芝居を創る事の大変さを知り、フリーになってからは芝居を続けていく事の大変さを知り、絵空箱ではスタッフとして芝居を創る喜びを知り、そして私は今回、芝居を続けて来た幸せを知る事が出来ました。
石川が書いた本を始めて読んだ2017年の年末、私は途端に彼女の世界に惚れ込んでしまいました。そして、この世界を必ず立体化して舞台化したいと思ったのです。
意気投合した私たちは、2018年1月から劇場を探し、役者やスタッフのオファーを始め、本の手直しを何度もし、セットの箱をスケッチしたり、あーでもない、こーでもないと、一体どれくらいの夜LINE電話で話した事でしょう(LINE電話の有難みをこの時始めて知りました)。
稽古が始まってからも石川は始めての演出ですし、私は演出助手という肩書きを名乗っていたものの大して役にも立たず、出演者の方やスタッフさんの底力と想像力にどれだけ助けていただいたことか。。
衣装の製作も皆さんに助けていただき、稽古以外にも沢山の時間を皆と共に過ごしました。
当初スタッフとしてお願いしていなかった方々からも多くの力を貸していただき、有難さと嬉しさで常に胸が締め付けられていました。
セットの代用の段ボールを持ちながら、なかなか稽古場に辿り着かず1時間以上246号線を彷徨ったりもしました。
あの時は情けなくて本当に泣きました。
そして、Googleマップを心底恨みました。
辛いことは沢山ありましたが、その度に、芝居を始めた日の事を、演劇部での生活を、劇団で得た事を思い起こし、気持ちを奮い立たせていたような気がします。
海援隊の歌を思い出しながら『がーんばれ、がーんばれ』と自分に言い聞かせてました。
そして、何より、共演者、スタッフ、友人、家族、お客様、お一人お一人の優しさとエールが私を常に支え、励まし、背中を押してくれていたように思います。
石川も私も沢山迷いましたが、、石川は作家として、この作品の生みの親として、決して譲りたくないモノがあり、行き着くべき先は常に見据えていて頑固でいてくれたので、彼女に着いて行こうと思う気持ちにブレは全くなかったと思います。
最終的には互いが願っていた世界、いや、想像していた先の世界をみなさんのおかげで見せていただいたような気がします。
もちろん、賛否両論ある作品だと思いますし、荒削りで、大味で、未完成な部分は多々あったと思いますが。。
でも、私は、決して後悔はしていません。
先ほど言った通り、想像していた先の世界を出演者、スタッフの皆様のおかげで見せていただく事ができましたし、芝居を続けてきて良かったと心から思えたのですから。
さて、これからMandrakeは、私はどうなるのでしょう??
未知ですね。
でも、その未知の世界を精一杯楽しんでいきたいと思います。
常に人として、表現者として真っさらでありたいと思います。
2019年も、皆さま、どうかよろしくお願いしますね。
愛と感謝を込めて
蜂谷眞未
2019年1月14日
14歳から芝居を始める。
桐朋学園短期大学部芸術科演劇専攻科卒業、専攻科中退。
固定された演劇感にとらわれず、あらゆる場所であらゆる人々と共に、舞台でしか表現出来ない面白い作品を創ることを目標にしている。
代表作としては、演劇実験室◉万有引力『身毒丸』撫子役、カムカムミニキーナ 『両面睨み節〜相四つで水入り〜』鹿森博士役。
平成30年女優・石川詩織と共に表現ユニット「Mandrake」を結成。